001 ドラえもんだらけ 
STORY 
 ドラえもんに気前よく、大好物のドラ焼きを差し上げるのび太。嬉しいながらも何か裏があると感じるドラえもん。するとのび太は、ドラ焼きをあげる代わりに貯まった宿題を今夜中にして欲しいと頼む。喉を詰めるドラえもん。
 
 宿題を頼んだのび太は、早速布団を敷いて寝る。寝静まった後、かなり騒がしい状態で、一晩を迎える。
 
 夜が明けて、早速宿題を取りに来たのび太。すると、ドラえもんが傷だらけになって倒れている。とりあえず宿題はできたとのび太に渡して、そのまま気を失う。のび太は宿題を確認し、確かに最後までできている。しかし、たかが宿題で何故傷だらけになるのか不思議だった。その真相を確かめるべく、昨日の夜へタイムスリップする。
 
 宿題を頼まれ、困るドラえもん。こんなの一晩でできるわけないと嘆く。すると、ある名案が浮かぶ。タイムマシンで未来の自分に応援を頼み、大勢でやれば大量の宿題も一気に片付くと。早速ドラえもんは、2時間後へ行き、2時間後のドラえもんに応援を頼む。2時間後のドラえもんは何故か傷だらけだった。次に4時間後のドラえもんに応援を頼む。2時間後より疲れている様子だった。6時間後のドラえもんは嫌がって逃げ出し、8時間後のドラえもんはブチ切れ、現在のドラえもんに襲いかかる。
 
 すったもんだの末、5人で宿題を無事に片付ける。ドラえもんが未来のドラえもん達に労いの言葉をかける。すると、未来のドラえもん達はドラえもんを袋叩きにし、未来へと帰って行く。
 
 傷だらけになりながらも、宿題が終わってホッとするドラえもん。そして眠りにつく。
 
 2時間後、2時間前のドラえもんが宿題を頼みに来る。宿題はさっき終えたはずだと言うドラえもん。すると2時間前のドラえもんは、2時間前の世界では宿題はこれからやるのだと、ドラえもんを2時間前へ連れて行く。
 
 今度こそ終わったと、ヘトヘトになって帰って来たドラえもん。さらに2時間後、今度は4時間前のドラえもんに宿題を頼まれ、過去へ連れて行かれる。
 
 今度こそ終わったと、かなりヘトヘトになって帰って来たドラえもん。そこで、大変な事に気づく。6時間後と8時間後の分、つまり2時間おきにあと2回宿題をしなければならないのだ。慌てたドラえもん。次のドラえもんに見つからないように、押し入れに隠れる。押し入れには次の日ののび太が隠れていたが、かくまってもらうよう頼む。そして2時間後、6時間前のドラえもんが宿題頼みにやって来る。ドラえもんの姿がなく、探していると、押し入れにたどり着く。次の日ののび太は、そこにはいないと言うが、ドラえもんがいないと宿題が完成しないと6時間前ドラに言われて、慌ててドラえもんを6時間前に引き渡す。
 
 帰って来たドラえもんはとうとう堪忍袋の緒が切れ、次の日ののび太に襲いかかる。さんざん追いまわして2時間、8時間前のドラえもんに連れて行かれてしまう。
 
 一部始終を見たのび太は、ドラえもんに申し訳ない事をしたと悔やむ。そして、自分の世界に帰り、ドラえもんにお詫びとして大好物のドラ焼きを差し上げる。しかし、そのドラ焼きの為にエライ目にあったドラえもんは、ドラ焼きを恐がるのであった。
感想 
 この話は、タイムマシンを使って未来の自分と力を合わせて宿題の負担を軽減したつもりが、何回も行かされて結局は2時間おきに1人で全部やるはめになったので、それなら最初から1人で全部やった方が早かったのかも。そこの所をドラえもんは予測できなかったのかな?にしても、タイムマシンは過去と未来の行き来が自由になる分、話のつじつま合わせが大変である。そこの所をうまくまとめているのは、さすが藤子・F・不二雄先生である。鳥山明原作 ドラゴンボールでのタイムスリップは、過去を変えても未来は変わらず、異次元のつじつまが全く合っていない。その方が鳥山先生的には書きやすかったのだが…。
 
 この話の見所は、5人のドラえもんがコマいっぱい登場する所であろう。同じキャラを5人も…となれば、区別が大変だし、アニメ化となると声優さんも大変な作業である。尚、アニメにはなかったが、原作では、各ドラえもんに「2時間後」、「4時間後」等の注意書きのオンパレードで、5人揃うとまさしく「ドラえもんだらけ」ならぬ「注意書きだらけ」状態で、かなり面白かった。
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